実際に起きた事件を題材にしたパトリック・ハミルトンの戯曲「Ｒｏｐｅ’ｓ Ｅｎｄ」の映画化。ヒッチコックは、映画内の時間進行と現実の時間進行を同時に進めながら描くいわゆる「ノーカット」の実験的手法により、緊迫感みなぎるスリラーに仕立て上げた。舞台はマンハッタンのとあるアパートの一室。「自分たちが他人より優れている」ことを証明するために、殺人を犯すフィリップとブランドン。ふたりは大学の同級生デイヴィッドを絞殺しその死体を衣装箱に押し込め、それを食卓にしてパーティを開く。やがて集まってきた招待客たちはなぜデイヴィッドが姿を見せないのか不審に思いはじめる…。
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